
海外で低糖質ダイエットの情報を調べていると、アトキンスダイエットという言葉が出てきます。アトキンスダイエットとは何でしょうか?
低糖質ダイエットの元祖
アトキンスダイエットは、1972年にアメリカのロバート・アトキンスさんによって発表された、 世界初の低糖質ダイエットです。
行き過ぎた糖質制限
彼は、
肥満を惹き起こすのは炭水化物であり、これを制限する代わりに、肉、魚、卵、ステーキ、バターのような、タンパク質と脂肪が豊富な食べ物は自由に食べてかまわない。炭水化物が多いものは可能な限り避けなさい
炭水化物の1日の摂取量を20g以内に抑えること
Gary Taubes (2002年7月7日). “What if It’s All Been a Big Fat Lie?”. The New York Times 2016年3月20日閲覧。
と発表しました。
炭水化物の摂取量が1日20gはかなり少なく、最近のケトジェニックダイエットより少ない量です。
また、この食事法は、6ヶ月の短期間では低脂肪食と比較して体重が減少しているが1年後では差がないなどの報告があり、併せて便秘や頭痛、口臭、筋けいれん、下痢、脱力感、発疹がより頻繁に見られるとの報告があるようです。
2013年、日本糖尿病学会もこの食事法を「推奨しない」と発表しました。
現代ではアトキンスダイエットは低糖質ダイエットの範疇から除外されている感もあります。
糖質摂取量の少なさはケトジェニックダイエットと同じですが、ケトジェニックはケトーシス状態に入ることを目的としている点が異なります。
私は肥満の原因は糖質そのものではなく、インスリンに原因があると考えています。
糖質は食品によって体のインスリン反応に違いがあり(GI)、上手に糖質源を選べば、インスリンの上昇を抑えながら、糖質を摂取できます。
長期的で健康なダイエットを目指すならば、極端な糖質制限ではなく、良質な糖質の摂取とカロリーコントロールを心がけましょう。