ダイエットをしている人ならば、”ステビア”という甘味料を知っていると思います。
ポカリスエットやコーラにも使われていますね。
ステビアは砂糖の300倍甘いということで、多くの食品・飲料に使われていますが、
調べてみると奥が深いです。
今日はこのステビアについてレポートします。
この記事の内容は
- ステビアとは
- ステビアの甘み
- ステビア甘味料商品化の歴史
- ステビアの効果
- ステビアの安全性
- ステビアの許容摂取量
となっています。
目次
ステビアとは
ステビアとは南米パラグアイとブラジルの国境地帯に自生する多年生キク科の植物です。
ステビア属には154以上の種があると言われています。 それらの中には観葉植物として親しまれたり、ハーブとして使用されている物もあるようです。
ただ、私共が通常目にする「ステビア」の文字はステビア抽出物(甘味料)を意味しています。154種以上のステビア属の中で、甘味源を有するのは「ステビア、レバウディアナ、ベルトニー」の1種類のみです。
パラグアイでは400年も前からマテ茶の甘味付けに使用していました。しかし、パラグアイはステビアの生育に適さなかったことから、日本で栽培方法、甘味成分などの詳細な研究がされるまで世界に紹介されていませんでした。
ステビアの甘味はその葉部に集中しており、その葉を口に入れ、噛むだけで甘さが口中に広がり、植物由来の穏やかな甘味です。
ステビアが日本に導入され、品種改良・精製技術の確立・用途開発・安全性試験を繰り返すことにより、砂糖の200~300倍の甘さを持つ天然甘味料として世界に先駆けて製品化されたものがステビア甘味料です。
その甘味成分は、「高純度ステビア」と高純度ステビア抽出物に酵素でブドウ糖を数個付与した「酵素処理ステビア」があります。
味質の優良なレバウディオサイドA高含有の高純度ステビア抽出物や酵素処理して味質を改良したステビ アの登場により、用途が大きく拡大しています。
http://www.stevia.gr.jp/stevia/
ステビアの甘み
ステビアの甘みの主成分はステビオシドです。
ステビオシドは砂糖の主成分、ショ糖の200〜300倍の甘味度を持っています。
ステビア甘味料商品化の歴史
ステビアは1971年、世界で初めて大阪の森田化学工業が商品化しました。甘い醤油が好まれる九州地方向けにステビアがよく使われていたようです。
その後、1990年、大塚製薬がポカリスエット ステビアを発売しました。
アメリカ、EU、シンガポール、香港などでは、既存の甘味料業界のロビー活動により、ステビア甘味料の使用が禁止されていましが、
2007年6月にアメリカの大手食品メーカーであるザ コカ・コーラ カンパニーとカーギルが、24の特許を申請し、ステビア甘味料の販売を開始しました。
現在では、ザ コカ・コーラ カンパニー、および同じく飲料大手のペプシコ・インク、サントリー食品インターナショナル、アサヒ飲料などが、ステビアを使った一部の炭酸飲料を含む清涼飲料、および缶コーヒー発売されています。
ステビアの効果

ダイエット効果
ステビアはほぼカロリー0の人工甘味料で、ダイエット効果(減量)に有効です。
糖尿病への効果
2006年5月25日から27日に行われた「第49回日本糖尿病学会年次学術集会」にて、千葉大学薬学部の研究グループにより、ステビアが2型糖尿病の原因の1つである「インスリン抵抗性」を細胞レベルで改善する可能性があるという、自然抽出物では世界初めての発表がありました[9]。
また、2010年の研究で、19人の健康な成人と12人の肥満の成人が参加した実験で、体内のステビアがインスリンとグルコースの量を劇的に減少させたと報告されています。
さらにステビアが食事の満足感を増し、結果的に総カロリー摂取量が少なくなっていたそうです。
コレステロール値を減少する
2009年の実験で、ステビアの葉の抽出物を1ヶ月間毎日20ml撮り続けたところ、悪玉コレステロール(LDL)と中性脂肪が減少し、善玉コレステロール(HDL)が上昇したそうです。
C型肝炎に効果がある
米国消化器病学会週間(DDW2008)が、HCVレプリコンシステム(C型肝炎ウイルス増殖複製システム)を用いての抗ウイルス効果についての解析し、次のように発表しました。
- ステビアエキス濃度が高いほどC型肝炎ウイルスを抑制した
- そのメカニズムとして細胞内インターフェロン・シグナルの誘導が示唆された
- ステビアエキス常用患者において副作用はほとんど見られない
- ステビアエキスは安全で効果的なウイルス薬になる可能性がある
ステビアの安全性
ステビアの安全性については、かなり多くの試験が日本で30年以上実施されていて、安全と報告されています。
http://www.stevia.gr.jp/safety/result.html
ステビアの妊婦毒性について
ステビアはかなり昔に妊婦に毒性があると言われてたのですが、それは誤りであることがわかっています。
誤解を与えたのは35年前の1968年にウルグアイの学者プラナスの「ラットにステビアエキスを投与したところ、妊娠率の低下が認められた」という報告が雑誌「サイエンス」に掲載されたことに起因しています。
実際に市販されているステビア甘味料はエキスではなく、精製された高純度のものであり、ステビアエキスとはまったく組成の異なるものです。
ステビアの許容摂取量
ステビアの1日あたり許容摂取量は
- ステビオシドで10mg/体重1kg
です。例えば、体重50kgの人は500mgが上限です。
http://www.stevia.gr.jp/safety/
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