TOEICとはTest of English for International Communicationの頭文字で、アメリカの非営利テスト開発機関ETS(Education Testing Service)が主催する英語のコミュニケーション能力を測るための試験です。
TOEICは世界150カ国で実施されていて、世界共通の英語力の証明の役割を果たしています。
日本では多くの人が就職や転職、昇進時の自己の英語力の証明のためにTOEICを受験しています。
今回は、このTOEICテストについて、
- TOEICテストの種類
- TOEIC Listening & Readeing テスト の公式レベル区分・目安
- TOEIC Listening & Readeing テスト のスコア目安 番外編1 会話理解度
- TOEIC Listening & Readeing テスト のスコア目安 番外編2 転職先の給与
TOEICテストの種類
TOEICには厳密に言えば以下の3つの種類のテストがあります。
TOEIC Bridge Listning & Reading テスト
英語学習初級者から中級者を対象とした、日常生活における活きたコミュニケーションに必要な、“英語で聞く・読む能力”を測定するテスト。
- 試験内容: リスニング約25分間とリーディング35分間のテスト
- マークシート方式
- スコア: 30~100点 1点刻みのスコアで評価
TOEIC Bridge Speaking & Writing テスト
英語学習初級者から中級者を対象とした、日常生活における活きたコミュニケーションに必要な、“英語で話す・書く能力”を測定するテスト。
- 試験内容:スピーキング約15分間とライティング約37分間のテスト
- パソコンとヘッドセットを使用
- スコア:30~100点のスコアで評価 1点刻みのスコアで評価
TOEIC Listening & Readeing テスト
従来からあるいわゆるTOIECがこれ。リスニングとリーディング試験のみ。
- マークシート方式。
- 試験時間: リスニング約45分間とリーディング75分間
- スコア:10~990点 5点刻みのスコアで評価
TOEIC SWテスト
スピーキングとライティングの試験。
年間24回開催されていますが、実際の就職活動の基準として使わることはめったに無い。
- スピーキング約20分間とライティング約60分間のテスト
- IPテストの場合、TOEIC Speakingのみ、TOEIC Writingのみの実施も可能
- パソコンとヘッドセットを使用
- スコア:各テスト0~200点 10点刻みのスコアで評価
TOEIC Speaking テスト
効果的に英語でコミュニケーションするために必要な、話す能力を直接測るテスト
- スピーキング約20分間のテスト
- パソコンとヘッドセットを使用
- スコア:0~200点 10点刻みのスコアで評価
実際に就職活動で問われるのは現状、TOEIC Listening & Readeing テストですので、キャリアアップを目的としてTOEICを勉強する場合はこのTOIEC Listinng & Readingのみ押さえればよいです。
TOEIC Listening & Readeing テスト の公式レベル区分・目安
公式には以下のような目安が発表されています。
TOEIC 400点未満
英検3~5級レベル。
基礎力が不足しており、英会話も読み書きもカタコトで、意思疎通を図ることは難しい。
TOEIC 400~495点 難易度 -
英検準2級レベル。
少しずつ会話が可能になってくるが、まだ基礎力が不足しているため、意思疎通は限定的。読み書きも不正確。
まだ資格としてアピールできない。
TOEIC 500~595点 難易度 ★
英検2級レベル。
基礎力が付き、長めの文も理解できるようになるため、会話然としてくるが、簡単な話に限られる。読み書きはやや不正確。
プラス評価まではつながらないことが多いが、多くのケースで履歴書に書いてもマイナスにはならない。
まだ資格としてアピールできない。
TOEIC 600~695点 難易度 ★★
英検2級Aレベル。
細部までは理解できないものの長文が聞き取れ、ある程度は英語で意見が言えるようになるが、読み書きを含め複雑な英文は理解できない。理由や裏付けを英語で述べるのは難しい。
上場企業の一般社員に求める平均点数が600点であり、履歴書でアピールできるようになり始めるスコア。キャビンアテンダントやホテルスタッフの採用条件になることが多い。
TOEIC 700~795点 難易度 ★★★
英検2級A~準1級レベル。
短文も長文も比較的細部まで聞き取れるようになっており、意見を述べたり、複雑な要求に対して応えられるようになっているが、英語で要点の裏付けまでや、話を展開できる範囲は限定的。
十分に英語でアピールできるスコア。上場企業のうち、約7割の企業は、国際部門での業務遂行に700点以上が必要と回答。
TOEIC 800~895点 難易度 ★★★★
英検準1級レベル。
短文も長文も細部まで聞き取れる様になっており、意見を述べたり、複雑な要求に対して適切に応えられるようになっているが、まだ一部説明等に不明瞭な部分が残る。
英語が強みと言い切れるスコア。外資系企業も含め、800点を持っていれば足切りはほぼない。楽天は800点を社員に条件として課している。海外赴任等で860点以上を課されるケースはある。
TOEIC 900~990点 難易度 ★★★★★
英検1級レベル。
短文も長文も細部まで聞き取れるようになっており、意見を述べたり、複雑な要求に応えられるようになっている。高度な英文を理解し、英文で適切な文章を書くことができる。
企業等から見て、極めて魅力的な人材。全受験者の内、900点以上取得する人は3~4%程度しかいないほど希少。ここまで高いレベルを求めてくる企業や職種はほとんどない。
TOEIC Listening & Readeing テスト のスコア目安 番外編1 会話理解度
私は470点から885点までスコアを上げました。
個人的な肌感覚ですが、TOEIC470点の時は、ネイティブの話していることが半分ぐらい理解していて、885点になると90%ぐらいは理解できるようになりました。つまり、
TOEICスコア÷10=英会話理解度(%)
です。
TOEIC Listening & Readeing テスト のスコア目安 番外編2 転職先の給与
TOEICのスコアは転職時の最低給与水準と大体リンクしていました。
例えば、
TOEICスコア700 → 転職先の最低給与水準 700万円(年収)
という感じです。
スコアが上がるほど年収の高い仕事を狙えます。
ただし、900点付近から、あまりTOEICスコアと年収の相関がなくなってきます。年収900万あたりから、英語スキル以外にも、管理職経験や業界経験など他の要素が強くなってくるからです。
いかがでしたか?
TOEICのスコアは自分の英語力とともにアップしていくので、定期的に受験して、自分の英語力の確認として使っていくと日々の励みになると思います。
TOEICの申込は以下のリンク先で行えます。